『若者が戦場に向かうとき 貧困・格差と戦争』
ベトナム戦争を経験した元アメリカ海兵隊員、アレン・ネルソンさんのお話を聞きに はるばる向日市まで林、中村、山田の3人で出かけてきました。
アレン・ネルソンさんはNYのブラックスラム街で生まれ育ち 貧しさもあり高校を中退して18歳で海兵隊へ入隊。 アメリカ、沖縄での訓練を経て、ベトナムへ派遣され、 その目でベトナム戦争を見、その体でベトナム戦争を経験してこられた方です。
ベトナムから帰還後、激しいPTSDを何とか乗り越え、 現在各地で自らの体験と思いを話して回られています。
軍隊での訓練は殺人訓練以外のなにものでもないこと。
軍隊は決して“peace keeper”などではないということ。
いかにして戦場で人を殺し、死体の数を数えたか。
彼にとっての戦争の記憶とは、忘れがたい人間の死体の腐乱臭であるということ。
そんな彼に自分達の行為のおぞましさを気づかせる、大きなきっかけとなったのが・・・
この辺りは私なんかの口から語るよりぜひご一読下さい。
『そのとき私の手の中に赤ん坊が・・・』
薄いブックレットなのですぐ読めます。何ならお貸しします(笑)
聞いていて一番胸が苦しかったのは次のくだりです。
当時はベトナムで、今はイラクでアフガンで最前線で戦っているのは
貧困の中に生まれ育ち、進学も就職もかなわず 軍隊だけが新しい世界への突破口と信じて入隊した若者たちであるということ。
それは日本の自衛隊についても同じことだろう、と。
かくて、世界中で戦い、血を流し合っているのは同じ貧しいもの同士なのだと。
軍需産業は、戦争はもうかるという事実があって、
軍人は否応無く構造的に生み出されているという世の中のシステムに激しい憤りを感じます。
戦争はダメだと、言っているだけではとても太刀打ちできない感じですね。 色々と改めて考えさせられた1日でした。
といっても楽しそうに写真を撮り、この後楽しく飲みに行ったんですけどね♪
1 件のコメント:
戦争が何故、起こるのか。
それは、正義でも何でもなく、軍需産業がとてつもなく儲かるからです。
そして、戦争に行くのは貧しい人たち。
軍事会社のトップの子供たちや、政治家の子供たちは絶対に戦地には赴きません。多分、戦争のことすら考えもしないでしょう。
戦争は、とてつもないお金が入る市場としかみていないでしょう。
貧しい人たちは、政府の「軍に入隊すれば、大学にも行けて教育が受けられて給料ももらえる」という言葉に縋りつき、軍に入隊し、戦地に赴き、運が悪ければ、命を落とし、運が良ければ、生きて帰ってこれるけれど、大半の人がPTSDに苦しみ、ベトナム帰還兵は枯れ葉剤の後遺症に苦しみ、イランやアフガンの帰還兵は劣化ウランに苦しむ。
そんな事実はひた隠しに隠され、また新たに貧しい人たちが戦地に赴く。
悪循環です。
この悪循環をどうやったら断ち切れるのか。
日々の活動のなかでその答えを導き出し、実行したい。
それが遠い未来の話でなければ良いのだけれど。。。
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