2009年10月29日木曜日

☆韓国研修レポート①

               
7月から全日本の平和学校に参加させていただいてる紫野ヤマダです。 先月、9月の10~13日にかけて韓国研修に行ってきました。 遅ればせながらちょっとだけご報告。 とても貴重な4日間を過ごしてきたので・・・。

←研修のスタートは日本の朝鮮侵略始まりの土地、江華島から。
不平等条約である日朝修好条規 (韓国では江華島条約)が結ばれた島です。
まっこりで平和に乾杯、ナンテのどかな写真ですが すぐ後ろは有刺鉄線に囲まれた軍事境界線、イムジン川の河口で対岸は北朝鮮という場所です。この写真を撮った直後、小屋から兵士がでてきて写真を撮るなと怒られました。銃を持った兵士に至近距離で怒鳴られて、結構本気で怖かったです。
たった3km先の、同じ言葉を話す民族が家族が友人がいる場所に自由に行くことすらできない。祖国が分断されているという理不尽さが少しだけ分かった気がしました。

2日目はご存知グリーン病院へ。
想像していたほど大きな病院ではありませんでしたが(笑)
ソウル市内唯一のインフルエンザ指定病院らしく、テレビカメラの取材もきていました。インフルエンザ対策で一応マスクをしていった私たちはすっかり注目の的。韓国ではマスクしてる人=病気の人みたいなイメージで、どうもマスクが敬遠されてるらしいのデス。
「労災闘争の末に勝ちとった韓国唯一の病院であることに誇りを持っている・・・」
(その労災闘争の原因が日本企業の東レにあったことを思うと、情けなくて恥ずかしい気持ちでいっぱいです・・・)
患者負担を増やさずにいかに必要な医療を行い、かつ病院の経営を成り立たせるかを考えながら、一人一人の患者さんの困難をその人だけのものとは見ずに、 必要があれば制度や社会へ働きかける。まさに韓国版民医連!とみんなで感動し、勝手にものすごい親近感を覚えてしまいました。
一民間病院でありながら(←ご自身でここを強調してましタ) 労働環境研究所という施設を備え、労働環境について直接労働者へアドバイスや教育活動まで行っていると。
誰の方を向いて誰のために医療活動を行っているのか、ものすごく明確ですよね。
と言っても理論ガチガチではなく、院内の雰囲気はとても穏やか。 看護師さんの制服はストライプでとってもかわいいし、廊下のそこかしこに絵や写真が飾られていて。
ただ病院としてではなく、住民の憩いのスペースとしても活用できたらとの思いから、とのことでした。紫野診療所も憩いのスペースとしては負けてないケド、どうもおしゃれ度が違う気がする・・・(笑)
つづく。

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